LARDINI(ラルディーニ)のテーラリング技術が集約された「easy wear(イージーウェア)」シリーズ。
このスーツを語るうえで、何よりも忘れてはならないのはLARDINIが伝統的なサルトリアの高い技術力をもった比類なきブランドのひとつである、と言う事でしょうか。
LARDINI(ラルデイーニ)
1978年、ルイジ・ラルディーニ氏がイタリア中部、アンコーナという港町に創業したイタリアクラシコの王道とも言われるファミリー経営のファクトリーブランド。
今季のコレクションテーマは「HABANA(ハバナ)」。毎年ワクワクするようなコンセプトを打ち出しています。王道のクラシコイタリアを体現する立体的なカッティングの素晴らしさと縫製の高い技術力が根底にあるのがスタイルブックからもうかがえます。
ラルディーニのeasy wear
2017年春夏から登場したラルディーニのeasy wearシリーズ。今回はこちらをご紹介します。
最初、入荷したときあまりの柔らかさにどちらかというとカジュアルなセットアップスーツなのかな、と思っていたのですが、袖を通すとあら不思議、さすがはラルディーニ!の一言です。
アンコンジャケット仕立てで、裏地や芯地を可能な限り極限までそぎ落とし軽さと着心地を追求しています。
ポリアミド88%とエラスタン12%の混紡高機能繊維には、通気性・透湿性・撥水性・防シワ加工が施されております。
さらさらと手から滑り落ちるような清涼感ある肌触りで、トロンとした落ち感のドレープも美しく、光にかざすと向こう側が透けてみえます。通気性の良さが手に取るようにわかりますね。
どこかアンコンジャケットの柔らかな風合いを残しながらも、やや細身のスッキリとしたスラックスとのバランスが絶妙です。
特殊な織り加工が施され、360°全方向に伸縮します。
上の写真、力、入れてないんです!生地自体の重さで自然に伸びる感じで着心地は包まれるように柔らかです。
easy wear ジャケットのポイント
- 前身頃、後ろ身頃の計算されたカッティング
- キレイなカーブを描くウエストライン
- 重ねの4つボタン眠り切羽で仕立てられた袖口
- 下に配された内ポケットが両側に
- 動きやすさときちんと感を出すサイドベンツ
胸元のラペル部分のハリ感がきちんとした印象を与え、段返り3つボタンの反り返りの立体的なフォルム。どこかアンコンジャケットの柔らかな風合いを残しながらもやや細身のスッキリとしたスラックスとのバランスが絶妙です。
easy wear パンツのポイント
- 3点留めのジップフライフロント
- 浅めの股上ながらヒップ部分の包み込みもしっかり
- Vスリットで安定感
- ウエスト裏側に滑り止めのゴム付(シャツが出るのを防ぐ)
今回の動画はこちらのストレッチが抜群に効いたタイプのeasy wearのスーツを前編としてご紹介しています。
左はシャツにネクタイ、レザーシューズを合わせてかなりドレスなビジネススーツに。右側はインナーにグランサッソのコットンニットをさらり。一気にカジュアルな雰囲気に様変わりです。
日中の商談と夜のお食事の2パターンの演出、出張の際に活躍しそうですね!
現代社会で求められる機能がつまった、実力を感じられる正統派スーツ。 近年、高機能素材を使った、中には洗濯機で洗えるスーツ(!)なんてのも巷にはたくさんありますが、やはり袖を通した時の素晴らしいシルエットには
ラルディーニだからこそ。
そして、忘れてはならないのがパッカブルスーツだという事。スーツを折りたたんで持ち歩くってちょっと普通では考えられないのですがこんなに小さくまとまります。
ジャケットの隣に置かれたポーチ、このなかにスーツ(ジャケットとパンツともに)が収まります!
LARDINI easy wear 2020年春夏新作 ストレッチスーツ
GUY ROVER 2020年春夏新作 ホリゾンタルカラー シャツ
Gran Sasso 2020年春夏新作 コットンニットベスト
Santoni ダブルモンクストラップ ドレスシューズ
Ermenegildo Zegna シルク100% ネクタイ
着心地と機能性、素晴らしいシルエットがすべて備わった、アクティブなビジネスパーソンに贈る秀逸スーツです。