ひきつづき、ムーレーのモデルについてお話していきます。本日はどれもおススメしたい、次の3つについて。
- GIULIO(ジュリオ)
- SIRO(シーロ)
- MORRIS(モリス)
GIULIO(ジュリオ)
ジュリオは生地がすこし薄く、他のムーレーのモデルに比較すると軽やかなタイプです。
- モデル名:GIULIO(ジュリオ) クリックしていただくと店舗サイトに飛びます。
- 丈:短めの丈
- フロント:ダブルブレスト
- 立襟リアルファー付き(取り外し可)
- 首元にベルト
- アームポケット(袖ポケット)
- ウエスト調整コード
分かりやすい違いは、ダウンのシーム(縫い目)があるかないか。ジュリオはシームがないタイプです。そしてジャケットが隠れる丈。前回ご紹介した、ボンドやリアーチェが「insurance C」という、極寒に耐えられるグレードだったのに対し、このジュリオは「insurance B」。もちろん真冬でも大丈夫な暖かさは保証されていますが、暖冬にも向いています。取り回しやすい軽やかさで、スマートな印象があります。
ジュリオは、ムーレーの重厚さを少しカジュアルダウンさせたイメージ。なので、こんな感じのプレッピーな装いにも似合います。Pコートより大人っぽく、デニムやカラフルなセーターをもってきても落ち着いてまとめてくれます。
上のコーディネートを実際着た感じもyoutubeにアップしてます。
ムーレー独特の襟の内側についているファー。とにかくふかふかとしてさわり心地が良いです。顔をうずめたくなります。襟にファーがついてるコートは若い方にも年配の方にも、どちらにも似合います。
もちろんファーは取り外しも可能です。
SIRO(シロ)
一着に「らしさ」がギュッとつまったデザインで人気のモデルSIRO(シーロ)
- モデル名:SIRO(シーロ)
- 丈:短めの丈
- フロント:ダブルブレスト
- 立襟リアルファー付き(取り外し可)
- ウエスト調節コード
ミリタリージャケットを意識して作られた、メリハリのきいたボディーが特徴です。内部に仕込まれているウエスト調整コードをつかってよりウエストをシェイプされることもできます。
ジャケット感覚でコーディネートに足すのがおすすめです。さりげなく羽織る感じが素敵。こんなふうに同系色のコーディネートだとさらに上品さが際立ちます。
MORRIS(モリス)
シーロとほとんど同じデザインのモリスは、丈だけシーロより長いモデル。丈が長くなることでクラス感がより出ます。
- モデル名:MORRIS(モリス)
- 丈:長めのミドル丈
- フロント:ダブルブレスト
- 立襟リアルファー付き(取り外し可)
- ウエスト調節コード
SIROとMORRISの丈の長さの違いは、長方形のシーム(縫い目)の一区画分です。この長方形のシームというのがムーレーの特徴で、縦方向のラインが強調されるので、ウエストラインが高めに見えてスタイルが良く見えるという効果があります。
そしてこの、ムーレー独特の光沢感のあるポリエステル生地。このモデルは「MORRIS KM」と呼ばれるものですが、このKMとは素材をあらわします。モデル名のあとについている2文字のアルファベットは素材をあらわし、この素材の使い方によって同じモデルでも表情を変えます。
その生地の上質な光沢感は、お店のラックにかかっていてもひと際目を引きます。冬になってダークな色が増えるなかでは、こんな明るめのブラウンがぱっと華やかで新鮮に見えます。ちょっとクラシックな感じが素敵。
ムーレーの前立ては、ダブルだけどボタンの間隔が狭いセミダブルブレストなので、横に広がらず、前を開けてきてもスマートなのがポイントです。クラシックでモダン、飽きのこないデザインと色で、お店でもいろいろなコートを見た後、最終的に選ばれる方が多いのがムーレーのコートです。
こちらのyoutubeではMORRISとSIROの違いなどを詳しく解説してます。
毎回お話していますが、どのモデルも脱いだ時の内側の仕立てと処理が美しいので、是非そこもチェックしてください。
GIULIO・SIRO・MORRISの違い
GIULIO(ジュリオ) | SIRO (シーロ) | MORRIS (モリス) | |
丈 | SIROより長くMORRISより短い | 短め | この中では一番長め |
襟内側のファー | 有。取り外し可能 | 有。取り外し可能 | 有。取り外し可能 |
シーム(ダウンの縫い目) | なし | 長方形 | 長方形 |
INSURANCE | B | C | C |
その他のムーレーもこちらから見れます。