エレガントなテーラードデニムで有名なヤコブ・コーエンは1985年に創業されたイタリアンデニムブランド。てっきり創業者がヤコブ・コーエンという名前なのかと思いきや、設立したのはTato Bardelle (タト バルデッレ)氏。
実はこのブランド名の由来は、リーバイスのリベットを発明した人物「Jacob Davis(ヤコブ・デービス)」のファーストネームから。そしてファミリーネームはリーバイスがユダヤ系ドイツ移民が立ち上げたということからユダヤ系で有名な苗字の「Cohen」が用いられたということです。
「仕立ての良いテーラードジャケットに合わせるジーンズ」をコンセプトに、デニムへの愛と、イタリアンファッションへの愛がベースとなり誕生したのが、このヤコブ・コーエンというブランドです。
高級スーツを着る人のためのジーンズ
ヤコブ・コーエンのジーンズの最大の特徴が、丁寧かつ繊細な作りでスラックスのようにエレガントに履けること。
これは「いつもは高級なスーツを着ている人が、シーンを選ばず快適かつエレガントにジーンズを楽しめるような」という創業者たちの願いが具現化されたものでもあります。
イタリアンテーラードの立体裁断の知識をフルにいかした仕立ては、普通ジーンズには見られないベルトピンフックが採用され、股上が浅く、腿の内側に余分なシワやたるみもなく、脚のラインが非常に美しく見えます。
ヤコブ・コーエンのジーンズの最大の特徴が、丁寧かつ繊細な作りでスラックスのようにエレガントに履けること。
これは「いつもは高級なスーツを着ている人が、シーンを選ばず快適かつエレガントにジーンズを楽しめるような」という創業者たちの願いが具現化されたものでもあります。
イタリアンテーラードの立体裁断の知識をフルにいかした仕立ては、普通ジーンズには見られないベルトピンフックが採用され、股上が浅く、腿の内側に余分なシワやたるみもなく、脚のラインが非常に美しく見えます。
そして、ジーンズから漂う官能的でオリエンタルなハーブ「パチョリ」の香り。スモーキーな中に甘さも混ざった、大地を感じさせるエキゾチックな香りは大人のヨーロッパブランドならでは。
ヤコブ・コーエンにはいくつかのモデルがあり、それぞれに特徴がありますので紹介します。
代表的モデルの688
J688モデルの特長はなんといっても膝から裾にかけてのきれいなテーパードシルエット。『622』モデルに比べ股上が若干深めで裾幅は1cmほど細く設定されています。
622に比べて、股上が約1.5cm深くヒップの安定感があるのでシャツをタックインするのもきまります。小さめのバックポケットはおしりを小さく見せる効果もあります。
まさに、ブランドが掲げる「ジャケットに似合うジーンズ」というブランドコンセプトにハマる688モデルはヤコブ・コーエンの代表的モデルと言えます。
進化系定番の622
J688の進化系がJ622モデルです。股上が浅く設定され、スリムパンツに有るまじき安定感が楽しめるのが、622モデル。
688モデルより1.5 cm股上が浅く、ローライズのスリムシルエットが特色。ぴったりと脚にフィットしてくる、膝下からテーパードしており、ヒップの包み込みの深さ、渡りでの持ち上がりやポケットの大きさ&位置とヒップラインが美しく優雅に見えます。
細いですがスキニーのように脚のラインが出ることもなく、腰まわりへの高いフィット感があるので股下の浅さも気になりません。全体のバランスが良いので、ヤコブ・コーエンの入り口に最適な、初心者でもはきこなしやすいモデルです。
デニムらしい620
620モデルは、股上が深くシルエットはゆとりを持たせたストレートシルエット。膝下がストレートで、スラックスのようなフォルムで大人っぽく落ち着いた雰囲気が特徴。デニムらしいカジュアルな装いにベストマッチなモデル。
ジッパー仕様の625
625モデルとはボタンフライ仕様の622モデルをジッパー仕様にアップデートしたモデルです。人気NO.1の622モデルと同じ美脚シルエットになっておりますので抜群の安定感があります。
ドレス感の高い626
626モデルは、スラントポケットやヒップの切りポケット仕様がスラックスに近く、よりドレス感のあるモデルです。デニムから一歩踏み込んだ上品さや知的さを感じさせます。ジャケットやニットと合わせることでより一層知的なスタイリングが可能になります。
PWシリーズ
PWとは「Preview」の略で、生地やシルエットはそのままにフロントボタン部分の刺繍や、付属品や梱包をなくし、Jシリーズよりも価格を下げたPWシリーズになります。ボタンやリベットなどに大きな違いはありません。その下の数字はJシリーズと共通になるので見分けかたも同様です。
モデルの後ろにつくCOMFORTという表記はストレッチが効いたモデルで、VINTAGEとは洗い加工がされているモデルということです。モデルを選ぶときの参考になりますね。
ヤコブ・コーエンのデニムは上品で美シルエットを得意とし、一味ちがうカジュアルスタイルを決める一本です。エキゾティックな香りをまとう、大人のデニムの代表格と言えます。