ガーメントダイを取り入れて紳士服のトレンドを変えたブランド、BOGLIOLI(ボリオリ)。クラシックな良さを現代にふさわしいルックスで表現する独自のラグジュアリー。
ガーメントダイとは
染色には前染めと後染めがあり、糸や繊維の状態で染色するのが前染め、生地を織った後に染色するのを後染めと言います。
後染めには大きくわけて「反染め」と「製品染め」の二種類があります。反染めは縫製前の織物を、製品染めは縫製後の製品を染めることを指します。
ガーメントダイ(garment-dyed)とは仕上がった製品を染める、製品染めのことです。
ガーメントダイ(製品染め)の特長
ガーメントダイ(製品染め)の特長は、その風合いにあります。
服の形になってから染めるということは、縫い目も生地も同じ色に染色されるということ。
それにより縫い目が生地に馴染み、独特の風合いがでます。
そして着用や洗濯によるアタリで微妙な色ムラがうまれ、その人独自の色出しになっていくのも大きな魅力です。
独特の風合いが服に柔らかさを出し、新品でありながらまるでビンテージのように体に馴染んでくれます。
BOGLIOLI(ボリオリ)
BOGLIOLI(ボリオリ)は100年以上の歴史を持つ、イタリアの紳士服メーカー。
歴史が長いだけでなく、メンズ服の世界的なトレンドをけん引してきたことでも知られています。
BOGLIOLI(ボリオリ)が放った革新的な変化とは、大きく言って2つ。
それが、unconstructed(アンコンストラクテッド)とgarment dyed(ガーメントダイ)です。 unconstructed(アンコンストラクテッド)は芯地や裏地、パッドが入ってないこと。
ボリオリはアンコンストラクテッドジャケットを作り、そこにガーメントダイをほどこすことで、それまでの紳士服の概念をくつがえすセンセーションを巻き起こしました。
ボリオリ公式ページ
BOGLIOLI(ボリオリ)のガーメントダイ
ガーメントダイ(製品染め)は、インドのプランギ(plangi)や日本の絞り染めなど、古くから用いられる染色様式です。
それが西洋の紳士服に結びついたのは、1980年代の終わりから90年代にかけて。
そのころ、ジャケットにジーンズを合わせるスタイルが広がり、多くのブランドがTシャツなどのカジュアルアイテムに製品染めを採用し、新品なのに着古したような服がトレンドになりました。
それでもクラシックなジャケットにガーメントダイを用いるブランドはいなかったところ、ジャケットのメーカーとしてはじめてガーメントダイジャケットを作ったのが、ボリオリです。
何度も試行錯誤した結果、ナポリ仕立ての伝統的なジャケットに製品染めと非構築な仕立てを加えたボリオリの新しいジャケットは一大ムーブメントを生み出します。
製品染めのアイテムはボリオリのトレードマークとなり、カシミヤやメリノウール、シルク、リネンなど最高級の生地でその優れた技術を表現できるようになりました。
藍色などが主流だった染料の色も、研究によりさまざまな色を使えるようになり、魅力の幅を広げています。
独特の風合いを楽しむ
ボリオリの製品染めの商品にはトレンドを越えた魅力があります。
熱心に研究された色と生地の組み合わせ、柔らかな手触り、耐久性のあるフィット感、それらにより、快適に洋服を楽しむことができます。
自然な色合いは洗練されたビンテージ感をかもしだし、同じ形、同じ色の服でも完全に同じものは存在しない、オンリーワンの輝きを持ちます。
いくつもの工程をへて染められた製品は上質でかつ軽量、さりげないのにセンスを感じる唯一無二の存在感があるのがボリオリのジャケットです。
同じ染色技術はボリオリの他のアイテムにも使われてます。自然な色合いが服に軽さを持たせ、さりげないのにユニークです。
K-Jacket(ケージャケット)
ボリオリのシグニチャーアイテムである名品K-Jacketはクラシックなミラノ風ジャケットをソフトテーラー的に解釈したもの。伝統的なイタリア服の洗練を残しながら、軽く柔らかく仕上げてます。カジュアルと風格のバランスが絶妙です。
ボリオリは『worn-in luxury(使い古したラグジュアリー)』を体現した最初のブランドです。
パリッとしてるけどフォーマルではなく、洗練されてるけど息苦しくない。愛すべきスーツやジャケット、それがボリオリの服です。
ボリオリの個性であるノンシャラン(いかにも新品をパリっと着る、のではなく、新品の上質な服でさえ、あたかも体になじみきったふうに着こなすこと)はディテールとガーメントダイによるもの。気負わずファッションを楽しめるボリオリの服は良き相棒になってくれること間違いなしです。
→→Online Store, YouTube, Instagramはこちら