チェスターフィールドコート (Chesterfield coat) とは、外套の一種である。丈はやや長めが基本であり、膝程度が一般的である。見た目はフロックコートや背広に近い。19世紀に、チェスターフィールド伯爵がはじめて着たのが最も有力な由来とされる。特にヴィクトリア朝時代下イギリスでは、男性の外套として流行した。
wikipediaより
Lord Phillip Stanhope, the 4th Earl of Chesterfield (1694-1773)
チェスターフィールド伯とは、イングランドの真ん中あたりに位置する街、チェスターフィールドを代々治めていた伯爵の名前です。 4代目伯爵のフィリップ・スタンホープが19世紀初頭に最初に着たか、敬意を称して名づけられたという説が有力とされています。
このチェスターフィールド卿というのは、今でいうところのトレンドセッターのような人で、コートの他にもチェスターフィールド・ソファーという現代でも人気のある、背もたれが低く、独特のボタンの付いたキルティングの革張りのソファーの生みの親とされています。
さて、チェスターフィールドコートですが、チェスターコートとも言われ、洗練されて落ち着いた魅力があり、コーディネートもしやすいので長らく定番の人気を博しています。
チェスターコートの形や色
シングルブレスト(シングル仕立て)はクリーンでミニマムな印象でスーツからカジュアルシャツとジーンズまで万能です。 ダブルブレスト(ダブル仕立て)はクラシックで伝統的な印象があり、エレガントです。
シングル仕立てでボタンの数が3つ以上のものはVゾーンが狭くなるので、目線が上にあがることで背が高くスマートに見える効果があります。 ダブル仕立ては威厳があり、深めのVゾーンで首が綺麗に見えます。
使いやすいのはネイビーやグレーやブラウンの単色使いですが、チェックのチェスターコートもデザインがシンプルなのでベーシックとして使えます。
ヘリンボーンやグレンチェックも男らしくて素敵です。
シンブルなデザイン、かつ面積の大きいアイテムなので、生地は選びたいところです。カシミア混じりだと非常にエレガントで、上質なウールだと堅牢さが出ます。
オススメの着こなし
スーツスタイルに品格とエレガンスを与えるのが、チェスターフィールドコート。
フォーマルっぽく着る事がおおいアイテムですが、あえてセーターとジーンズにスニーカーなどのカジュアルな着こなしにも合わせたいです。
白シャツにパンツの上からさらりと羽織るだけで洗練された大人のカジュアルになります。
着丈が長いのでコーディネートを選ばないのも魅力。縦のラインが背を高くスマートに見せます。
今シーズンはコートもビッグサイズがトレンドですが、大人のコートスタイルはサイズが大きすぎたりタイトすぎたりしないのが○。
インナーはニットやシャツにしてジャケット感覚でスッキリ見せたいときはジャストサイズを、中にスーツを着るのであれば余裕のあるサイズを選ぶといいですね。
スーツの上から着るのも、カジュアルに着るのも良し。
最近多いのが下に薄手のダウンベストを着るスタイル。着ぶくれせずスタイリッシュに暖かい冬を過ごせます。
カジュアル過ぎない大人のスタイルを演出してくれます。カジュアルにもビジネスにもはまる、万能なアイテムです。